福島稲荷神社

自宅や会社に神棚がない方へ

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自宅や会社に神棚がない方へ

私たちは、神さまを始め、いろいろな人々のお蔭を頂いて日々生活を送っています。しかし、時には思わぬ災やトラブルで精神的にも、肉体的にも衰えてしまうことが多々あります。古来、日本人は、思わぬ出来事の多い一生を平穏無事に送ることを願い、天地自然の中で生かされていることへの感謝という謙虚な気持ちから、家庭の中に日々神さまに感謝を捧げる「祈りの場」を設けてきました。これが家庭や会社における神棚です。

でも、今の住まいでは棚をつけることが出来ないし、毎朝のお供え、榊の取り替えも面倒、あれもこれもとても出来ないから神棚は作らないという家庭が増えています。こうした理由で「おふだ」を飾らないことは本末転倒です。現代は、それぞれのご家庭にあったやり方があって良いと思います。大事なことは、家に立派な神棚を設けなくても、家の中に「神さまの存在を感じる、祈りの場」を設けることです。家族がくつろぐリビングのサイドボードや本棚、食器棚の上に「おふだ」を飾ることがまず第一歩、神さまと毎日生活を共にしているという気持ちが家庭に心の安らぎをもたらすのです。

まず、おふだを飾ってみましょう!

初級編

1
「おふだ立て」は、リビングのサイドボードや、食器棚、本棚などの上に置くか、柱にかけます。
2
ふだが南に向くようにします。南が難しい場合は東に向けます。
3
お飾りする「おふだ」は次の3種類です。

  1. 天照皇大神宮(てんしょうこうたいじんぐう)伊勢神宮の天照大神(あまてらすおおみかみ)様のおふだで、全国の家庭の神棚に必ずお飾りするおふだで、中央にお飾りします。
  2. 地元の神社のおふだ(氏神さま、うぶすなさまとも言い、皆さんが住んでいる地域を守る神社のおふだ)を向かって右側にお飾りします。(ご祈祷で頂いたおふだも右側にお飾りします。)
  3. 崇敬神社のおふだ(地元以外の神社のおふだ、特に願を掛けている神社のおふだ)は向かって左側に飾ります。

以上のうち、①と②は必ずお飾りして下さい。地元の神社で両方ともお求めになれます。

4
毎日のお参りの仕方は、最低限、毎朝コップのお水をおふだの前にお供えし、朝食の前にお参りします。
お参りの作法は二礼二拍一礼です。コップのお水は、水道水を毎朝取り替えます。
5
おふだのお取り替えですが、おふだは1年間守って頂くものですから、何年も同じおふだを飾りっぱなしはいけません。毎年、年末になったら、今年のおふだをはずして地元の神社に納めて、新しいおふだをお飾りしてお正月を迎えます。

お正月迎えのおふだ 年神さまを飾ります。

6
お正月を迎えるにあたって必要なおふだは、福島市内では「年神(としがみ)さま」と呼ばれるおふだのセットをお飾りするのが必須の習慣です。「年神さま」は地元の神社で12月に入るとお求め頂けます。その内容は、

  • イ「天照皇大神宮」(お伊勢さま)神棚の中心にお飾りする伊勢神宮のおふだで、毎年全国の神社を通じて皆さんのご家庭に頒布されます。天照皇大神宮さまは日本国民の総氏神さまと尊ばれています。
  • ロ「年神さま」は2枚1組のおふだです。年神さまは、歳徳神ともいわれ、新しい年の穀物の稔りを約束してくれる神さまであり、私たちに毎年新たな生命を与えて下さる神さまです。私たちのご先祖さまと一体の神さまでもあり、いつも私たちを見守っていて下さいます。
  • ハ「氏神さま」福島稲荷神社の御祭神、豊受比売命(とようけひめのみこと)さまのおふだで、諸産業の発展、家内安全、商売繁昌のご利益のほか、今から一千年以上の昔に神社を創建した安倍晴明に由来する厄除け、八方除けのご利益で有名です。

<年神さまセットの内容>

7
お寺から頂いたおふだと、神社のおふだを一緒に飾るのは避けましょう。

中級編

1
神さまへのお供えは、毎月1日と15日を目安に、お米(白米)、お酒(日本酒)、塩、水を朝お供えします。
お供え物は上げっぱなしにせず、夕方にはお下げして、料理にお使い下さい。
2
お榊(さかき)は、毎月1日に左右一対お飾りします。数日おきに水を取り替えて、枯れたら下げます。
3
頂き物をしたら、神さまに一度お供えしてから、皆で頂きます。
4
お灯明のロウソクは、お参りするときだけ火を付けます。
なお、防火の観点からロウソクは使わずに、電気式のお灯明がよろしいでしょう。

上級編

1
神棚を取付けて、宮形を据え付ける際には、大工さんに棚を付けてもらい、宮形は近くの神仏具店などで購入
します。なお、神社では伊勢神宮から茅葺き檜製の宮形の取り寄せを致しております。ヒノキの香りがする格調高い宮形で一生ものです。サイズは、大中小の3種類で寸法は以下の通りです。

小 → 幅50㎝ 高さ46㎝ 奥行33㎝
中 → 幅56㎝ 高さ50㎝ 奥行36㎝
大 → 幅68㎝ 高さ58㎝ 奥行43㎝

なお、宮形の手前に米などのお供え物を置く都合上、棚の奥行きは宮形の奥行きプラス10㎝程度の余裕をみると良いでしょう。宮形は通常のご家庭では小(4万円程度)が一般的です。

2
神棚を設ける場所は、神さまをおまつりするところなので、明るく清浄な所に、神棚の向きを南向き(もしくは東向き)にして、大人が見上げるくらいの高さに設けます。神棚をおまつりする場所は、家族がいつも集まれる場所であることが大切です。神棚の下を通ったり、二階のある家では、その上を歩くことになるような場所は避けたいものです。避けられない場合には、神棚の真上の天井に「天」「空」などと書いた紙を貼ったり、神棚の宮形と天井との間に屋根代わりの板を一枚取り付けて避けるとよいと言われています。
3
神棚と仏壇を同じ部屋に置くのは避けます。
4
神棚を取付けて宮形を据え付ける際には、地元の神社の神職さんに出張の上、お祓いをしてもらいます。
または、購入した宮形を地元の神社に持参してお祓いをお受けになってもよろしいでしょう。
5
ご家族にご不幸があった際は、神棚に半紙を貼ってふさぎ、神道では忌が明ける50日(仏式では49日)が過ぎるまで、毎日のお参りを遠慮します。なお、初詣はご不幸から50日過ぎていれば可能です。
6
一年間お守りいただいたおふだは、年末(12月25日から大晦日までの期間)に神社にお納めします。神社ではお祓いの上、古いおふだを焼納します。神社に納められるものは、神社からいただいたもの(おふだ、お守り、宮形)に限られますので、人形や燃えないものは納められません。
7
「年神さまはいつ納めたら良いのですか」というお問い合わせが多いですが、本来は1年間お飾り頂き、年末に他のおふだと一緒に神社に納めます。(※地域の習慣により異なります)
8
小正月の団子さしを納める時期は、1月14日の松納めに納めて、新たな団子さしを購入します。
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