「夏越大祓人形祭」・「聖徳太子神社例祭」のお知らせ
『水無月の 夏越の祓い する人は 千歳の命 延ぶというなり』
夏越大祓人形祭(なごしのおおはらえ にんぎょうまつり)
令和3年7月30日(金) 社殿及び境内茅の輪前にて
18時00分より | 夏越大祓人形祭 | 神社社殿前にて、茅の輪くぐりが行われます。 |
○神社社務所にて、人形(ひとがた)を授与しております。
※お受けになりましたら、当日までに氏名・年齢をご記入頂き、罪穢れを人形に移して初穂料と共にお納め下さい。
○7月28日頃より、社殿前に茅の輪を設えております。左・右・左とおくぐり下さい。
聖徳太子神社 例祭
7月31日(土) 聖徳太子神社にて
10時00分より | 聖徳太子神社 例祭 | この福島の里の建築関係の皆様が参列され
同神社の例祭が執り行われます。 |
夏越祓(なごしのはらえ)について
私達は家族、親戚、友達などお互いの生活が幸福で楽しく、平和な社会を築くために、常に神さまからいただいた本来の清く明るい心身でいられますようにと祈り、そして感謝の日々を送っています。しかし、日常生活を送るうちに、知らず知らずのうちに「穢(けが)れ」 (悪い考えや行いに誘惑されるなど) がついたり、病気に悩んだりします。こうして身についた心身の穢れを取り去るための行事として、我国には古くから「お祓い」の行事があり、さらに年に2回、全国の神社一斉に行われる大規模なお祓を「大祓(おおはらえ)」といい、6月と12月の2回、季節に折り目をつけて行われます。新暦の6月30日(※福島稲荷神社では月遅れの7月30日)に行われる行事を夏越祓(なごしのはらえ)と称し、大晦日に行われる大祓を年越祓(としこしのはらえ)といい、半年間の穢れを祓って無病息災を祈る行事です。
『水無月の なごしの祓 する人は ちとせの命 のぶといふなり』
『母の分 も一つくぐる 茅の輪かな(一茶)』
という和歌や俳句に見られるように「夏越(なごし)」には暑い真夏をつつがなく越したい意味がありますが、いま一つ烈しい暑気を和め柔げる心情も込められていると思います。
この行事はいわば精神的な生まれかわりを意味するもので、自分の穢れを移す身代わりとして人形(ひとがた)が用いられるので一般に人形祭(にんぎょうまつり)とも言われます。神社から配られた紙の人形(ひとがた)に自分の姓名、年令(数え年)を書いて、これに息を吹きかけ、それで身体を左、右、左と撫でて、初穂料を添えて神社に納めます。神社ではこの人形をまとめて阿武隈川に流します。7月30日が近づくと参道の中央には大きな茅ノ輪(ちのわ)が作られ、参拝者はこの輪をくぐって神前に詣でますが、この行事に茅(かや)が用いられるのは茅に疫気を除く、魔除けの霊気があるという神話に基づくものです。
蘇民将来が、武塔神に一夜の宿を提供したところ、もしも後世に疫病があったならば、蘇民将来の子孫であるといって茅の輪を腰の上につけなさいといわれ、その通りにして疫病を免れることが出来たという神話に基づきます。